第14話「偉大なる者」
まずカリカリな部分を少し食べて、次にモフモフの部分を食べる。それがシャナが一番好きなメロンパンの食べ方だ。
シャナがメロンパンを好きになったのは、まだシャナがフレイムヘイズになる前のこと。
場所は、この世からも紅世からも見えない場所・天道宮。
そこに居たのはアラストールと、シャナの生活面を世話するヴィルヘルミナ、そしてシャナがシロと呼ぶ鍛錬の相手。
限られた人物が、理想のフレイムヘイズを生み出すため、十分な時間を掛けシャナを育てていた。
そして、その日が来た。
いや、予定より、予想より早くその日が来てしまった。
list page page top