悠二、私の許に来て――!
クリスマスを迎えた御崎市。
街明かりを返す雲厚い夜空、街の喧騒があたりを包む中、坂井悠二は一人立っていた。
そこは 『イルミネーションフェスタ』 会場へ向かう大通りであり、彼の “岐路” でもあった。
二人の少女、シャナと吉田一美が待つ場所への……。
別々の場所で想い人が来ることを願う彼女らのために、少年は決断せねばならない。
“非日常”―― フレイムヘイズであるシャナか、“日常”―― クラスメイトの吉田一美か。
悠二は考える。 そして、改めて、選ぶ。 一人の少女を……。